育児中の手首の痛み「腱鞘炎」は改善できる!
1.育児中の悩みのタネ「腱鞘炎」
出産を終えたママは、感動の余韻に浸る間もなく、
昼夜選ばずの授乳やおむつ替え、抱っこなど
慣れない育児に追われる生活が、すぐ始まります。
特に初めての出産では、ママ自身も「1年生」ですから、
どのように赤ちゃんをお世話すれば良いのか分からず、
何をするにも力が入ってしまいがちですよね。
しかし、育児に伴う「無意識の力み」や「長時間の抱っこ」などは、
ママの身体にダメージを与えているのです。
手首や腰、肩や足の付け根など
痛みが出てきてしまうママが多いのではないでしょうか。
育児中に特に困るのが「腱鞘炎」
育児に向き合う時間を、痛みのツラい時間にしないためにも、腱鞘炎を改善しましょう。
2.ママの腱鞘炎の原因は?
【原因①】赤ちゃんのお世話で手首を使い過ぎてしまう
出産後に手首が痛む原因としては、「赤ちゃんの抱っこ」など手首を酷使していることが原因です。
□長時間の抱っこでの寝かしつけ
□首の座っていない新生児の抱っこ
□授乳時に高さを合わせるために手首で調節する
□沐浴時に赤ちゃんの頭を支えている
など、日々当たり前のようにしている育児が、手首の痛みを引き起こしてしまうのです。
産後の手首の腱鞘炎は、産後1ヵ月に急増し、35%(初産では49%)の女性にみられます。
【原因②】産後に減少するホルモンの影響
産後は女性ホルモンの分泌が大きく減少します。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、炎症による腫れなどを改善する作用があり、腱鞘炎の発症を抑制していると考えられています。
そのため、エストロゲンの分泌が減少する産後は、腱鞘炎を発症するリスクが高い時期だといえるのです。
3.育児中の腱鞘炎予防のためにできること
3–1.抱っこの仕方を工夫しよう
【横抱きの方法】
手首を返さず、両手をつなげて抱っこをします。
頭を支えている方の手で、もう片方の支えている腕を持つイメージです。
こうすれば安定感は十分ですし、手首にも負担がかかりません。
【縦抱きの方法】
手首を返さず、肘から手首までを使って赤ちゃんのお尻部分を支えます。
手首だけでお尻を支えようとしないで下さい。
こうすれば手首への負担はなく、安定感も十分です。
3–2.授乳の体勢を工夫しよう
授乳用クッションなどを使って、
手首や指への負担が少なくしましょう。
授乳用クッションを使うときは、肘がクッションから浮かないように注意して下さい。
浮いていると、手首に負担がかかってしまいます。
肘とクッションの間にタオルなどを挟み、手首への負担を軽減しましょう。
3–3.ストレッチをして予防しよう
【手首のストレッチ】
①腕を体の前に出し肘を伸ばします
②反対の手で、手のひら部分を軽く引き込みましょう
③20秒から30秒程度行ってください
④反対側も同じように
【親指の付け根ほぐし】
①親指の付け根の、厚みがある部分を、反対の手で揉んでいきましょう
②1カ所ではなく少しずつ場所を変え、まっすぐ押したり、回すよう揉んだりと、場所や力の入れ方に変化をつけてみましょう
③押している方の手が疲れてしまう方は、テニスボールやゴルフボールのようなものでゴロゴロとマッサージするのも有効です
④反対側も同じように
3–4.冷やして炎症を抑えよう
腱鞘炎は、手首の腱が炎症を起こしている状態ですので、温めるよりも冷やしたほうが痛みは和らぎます。
痛みが強い時は、シップを貼るなどして冷やすようにしましょう。
市販のシップの中には、薬成分の関係で授乳中に使用できるものと控えたほうがよいものがあるので、
病院で処方してもらいましょう。
4.育児中の腱鞘炎は治せる!
主婦として、あるいはママとしての仕事は、年中無休です。
24時間態勢で土日も休みがないとなれば、身体への負担が大きいことは間違いありません。
大切な我が子に甘えられたら、手が痛くてもついつい我慢して頑張ってしまうのが、ママなんですよね。
痛みを軽減して、あと何年あるか分からない大切な育児の時間を、ぜひ楽しい時間にしてください!
すでに、軽い症状の範囲ではないママもいるかもしれません。
一度専門のプロに相談して、あなたの根本原因をはっきりさせて、あなたにあった改善策を明確にしてください。
当院でも対応しておりますので、まずはLINEでお気軽にご相談ください。
5.ママを応援!腱鞘炎相談方法
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