産後の骨盤矯正はいつからできる?「起きやすいトラブル」や「産後骨盤矯正の効果」など、あなたの「知りたい」を徹底解説!

1.身体に様々な影響を与える産後骨盤矯正
「出産すると骨盤が広がってゆがんでしまう」
という話、聞いたことありませんか?
実際には骨盤がゆがんでいることを実感するのは難しく、(どうして骨盤矯正をしなければならないの?)と疑問をもたれる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら骨盤のゆがみは、身体に様々な影響や障害を与える原因になるのです。
「産後骨盤矯正」
やっておいた方が良いとは分かっていながらも、育児や家事が優先されてしまい、なんとなくそのままにしてしまっていませんか?
出産後の骨盤の開きをそのままにしておくと、 肩こりや腰痛、膝関節の痛み、なかなか体重が戻らないなど… 色々な悩みが出てくる方が多いです。
そこで今回は産後骨盤矯正についてまとめてみました。
どのようなトラブルが起こりやすいのか、対応策はあるのか、いつからできるのかなど、まずは知ることから始めてみましょう。
2.産後の骨盤矯正とは?まずは簡単に説明
(骨盤矯正という言葉を聞いたことはあるけれど、実際の内容はよくわからない…)という方のために、まずは骨盤矯正について簡単に説明します。
骨盤調整とは、
「妊娠や出産、日常生活での姿勢やスポーツによる影響で、開いたりゆがんだりした骨盤を、手技を用いて正常な位置に整えるケア」
のことを指します。
特に産後の骨盤矯正は、今後のご自身の為、お子様のためにもとても重要です。
出産時、お子様を身体から送り出そうと、脳から出るホルモンにより骨盤の靭帯は緩みます。
(※自然分娩、帝王切開 共に同じことが起こります)
その後休む間もなく始まる抱っこ、授乳、オムツ交換などの屈む、あるいはしゃがむを繰り返し行う日常生活動作…
骨盤の靭帯が緩んだ状態でそれらの動作を行うことにより、産後は自身が思っている以上に骨盤の歪みが生じていきます。
と同時に、身体にも大きな負担を与えているのです。
この産後骨盤のゆがみにより、様々な症状(腰痛、背部痛、股関節痛など)や、状態(産前のズボンが入らない、ぽっこりお腹、尿漏れなど)を引き起こす可能性があります。
産後の様々なトラブルの原因となる歪んだ骨盤を、元の位置に戻してくれるケアこそが、産後骨盤矯正なのです。
3.産後によくあるトラブル
産後、骨盤が開いたり・ゆがんだ状態で生活していると、出産前には考えもしなかった身体の変化が起こっていきます。
ここでは代表的なトラブルをあげていきたいと思います。
3–①腰痛
妊娠中の重たいお腹を支えるために反り腰になっていたり、産後に赤ちゃんを抱っこして下半身に負荷が掛かったりすると、腰痛を引き起こすことがあります。
抱っこ・授乳・おむつ交換など、自分で思っている想像以上に、身体には負担のかかっている状態なのです。
骨盤がゆがんだまま生活していると、姿勢や歩き方も悪くなりますし、それと同時に、前述したような育児による様々な体勢を毎日長時間続けているとなると、結果、腰痛を引き起こしてしまい、人によっては肩・背・膝と痛みが続いてしまいます。
3–②ぽっこりお腹
骨盤が開いてしまうと、内臓も垂れ下がってきてぽっこりとしたお腹になってしまいます。
出産により骨盤のゆがみ、緩みが出ます。
この状態は内臓機能の低下や姿勢・骨盤を支える筋肉(インナーマッスル)をうまく使えない状態になります。
これにより基礎代謝の低下がみられると共に、内臓を支える筋力が衰えてしまう事や、衰える事によって引き起こされる姿勢不良により、ぽっこりお腹を助長させてしまいます。
3–③お尻のたるみ
妊娠~出産でおなか周りが大きくなるため、骨盤は前方向へ倒れていきます。
骨盤が前へ倒れると、それに合わせてお尻はうしろに突き出してきます。
そうすると骨盤と太腿の身体のバランスの反応で、股関節周りも前方向へ内側へねじれるように変化します。
簡単に言うとやや内股傾向になります。
これが妊娠~出産での骨盤まわりの姿勢の変化です。
姿勢が変わると、骨の周りについている筋肉も活動量が変わってきます。
骨盤が前へ倒れてお尻を後ろに突き出した姿勢は、お尻と太腿のうしろの筋肉の活動量を落とします。
使わなくなった筋肉はお尻周りの脂肪を支えれなくなっていくため、お尻はうしろに垂れて大きくなっていきます。
3–④尿漏れ
出産後に尿漏れになる方が、意外と多くいらっしゃいます。
この尿漏れは、そのままにしておくと産後だけの症状で収まらずに 、そのまま続くことになります。
なぜ尿漏れになるのかは、最初にもお伝えしたようにホルモン(リラキシン)の影響で、骨盤周りの靭帯・筋肉が緩むことが原因です。
骨盤の緩みにより、骨盤の底面にある 「骨盤底筋群」が上手く使えなくなり、尿漏れにつながるのです。
4.産後の骨盤矯正の効果は?
4–①産後のよくあるトラブルの改善
骨盤のズレを直しつつ、姿勢が乱れたまま固まってしまった筋肉をほぐすことで、腰痛の緩和へ働きかけます。
骨盤が元の位置に戻るということは、姿勢を正すことに繋がり、余計な力をかけてしまうことで怒っていた腰や肩、背中、膝の痛みが減っていきます。
そして骨盤と内臓を正しい位置に戻し、骨盤底部の筋肉を強化してお尻を支えられるようにすることで、ぽっこりお腹やお尻のたるみも改善され、スタイルアップが見込めます。
また、尿や便、経血をコントロールしている骨盤底部の筋肉を鍛えることで、尿漏れの改善も期待できます。
5.産後の骨盤矯正のタイミングは?
5–①産後の骨盤矯正はいつからできる?
産後の整体は、早ければ早いほどいいという説があります。
これは、リラキシンの分泌が産後1ヶ月までという理由から、(関節がまだ柔らかいうちに施術を受けると効果が高い)という説です。
ただ、昔から産後1ヶ月は産褥期と呼ばれる時期です。
ママの身体には、まだ出産後のダメージが残っています。
そして、赤ちゃんとの生活リズムに戸惑う時期でもありますよね。
産後1ヶ月は、なるべく安静にして産後のダメージから身体の回復を図りましょう。
産後の骨盤矯正は、1ヶ月検診でママと赤ちゃんとの体調が大丈夫だとの診断を受けてから始めるのがおすすめです。
具体的には、産後2ヶ月〜6ヶ月の間に受けるのが良いでしょう。
5–②産後の骨盤矯正はいつまでできる?
出産後、骨盤矯正の効果が得られる期限には諸説あり、出産後6ヶ月頃を過ぎると効果を得るのが難しくなるともいわれています。
出産後6ヶ月頃までは、骨盤が柔らかく矯正がしやすいため、一般的な目安として「出産後半年まで」といわれることが多いですが、半年を過ぎると矯正が受けられなくなるということではありません。
ただ、6ヶ月を過ぎ徐々に固まってきた骨盤を矯正するには、骨盤を正常な状態に戻すまでに時間がかかります。
しかしその時期を過ぎても、産後1年以内であれば、産後骨盤矯正の効果は実感できます。
6.自宅でもできる産後の骨盤矯正セルフケア
6–①寝ながらできる簡単ブリッジ
【骨盤を内側にしめる】
気軽に1分間で実践できる、骨盤を閉めるためのストレッチです。
①仰向けになり、膝を立てて肩幅に両足を開きます
※手は、手のひらを下にして床につけます
②肩から一直線になるようにゆっくりと腰を上げていきます
※このとき、下腹部とお尻の穴に力を入れるように意識しましょう
③そして、またゆっくりと腰を床に下ろしていきます
※これを1分間繰り返してください
6–②下腹部を中心に鍛える簡単な運動
【ぽっこりお腹に】
座ったままできる簡単&ラクなお腹に効くエクササイズです
①椅子に座り、鼻からゆっくり大きく息を吸います
②息を「ふーっ」と吐くと同時に、お腹を凹ませていきます
※これ以上無理というところまで、息を吐いてください
③そこからさらに最後のひと息「ふっ!!」っと吐き、お腹を凹ませてください
※お腹と背中がくっつくのではないかというくらいに薄く、硬くするイメージで10回繰り返してください
6–③テレビを観ながらバランスボール
【産後太りや尿漏れ、むくみなどに】
バランスボールを使ったエクササイズやストレッチは、産後の骨盤を矯正すると共に、インナーマッスルを鍛えるのにも効果的です。
テレビを観ながら気軽な運動として楽しめ、価格もお手頃なので取り入れやすい道具といえます。
バランスボールは、最初のうちはただ座って姿勢をキープするだけでも大変に感じる方が多いと思います。
しかし、ボールの上で姿勢を整えようとすることで、骨盤を正しい位置に近づけていくことができます。
慣れてきたら足を少し浮かせてみたり、ボールを安定させながら腰を動かしてみましょう。
7.産後骨盤矯正で心身を整えて育児にゆとりを
今回は、「産後骨盤矯正」についてお伝えしました。
出産に伴う骨盤の歪みを放置したままにしておくことは、様々な不調が起きる原因になりかねません。
まずは育児の合間に、自宅での簡単セルフケアを、少しの時間でも良いので続けて実践してみてください。
頑張って続けていてもなかなか症状が改善されずにお悩みの方、
また今は症状が無くても、産後骨盤矯正で予防をしていきたいという方は、当院のような専門治療院に一度ご相談ください。
他力を借りることで、明確な対策を取れるようになります。
あなたの身体の状況やお悩みに合わせた産後骨盤矯正を行なって、身体の負担を減らしていきましょう。
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